SES・学習研修委員会主催 講演&見学会 / 18-10-27
SES(自然エネルギーすいた)と学習研修委員会が担当して
高槻バイオマス粉炭研究所の島田所長に午前中に講演していただき、
午後は現地を見学しました。
炭は病んでる日本の森林を救う新たな技術
炭は資源・エネルギーもんだいの有効な解決策
炭には創造力の数だけ多様な用途の可能性がある
以下、講演内容概略です
島田さんは大阪芸大卒で住宅メーカー、企画デザイン会社、工業環境デザイン会社のあと
2003年に独立して有限会社設立。
2011年地域への社会貢献を目指して大阪市立大学都市経済政策分野に入学。
入学2か月後に中山間地域産業振興調査のゼミ旅行で島根県の山本粉炭工業の山本社長と出会う。
2012年高槻市環境審議委員に就任
2013年3月大阪市立大学都市経済政策分野修士修了。
2013年高槻バイオマス粉炭研究所を設立
2017年バイナリー発電に気づく
日本での炭の生産量は昭和40年ころの1/10以下になっていて
年間使用量17万tの6分80%を輸入している。
炭の利用は1)土地改良2)燃料 3)飼料 4)浄化などがある
1)土地改良:酸性雨で酸性に傾いた土壌を中和に向ける
2)ボイラー、ストーブ、飲食店、災害用備蓄燃料
3)鶏、豚の整腸剤として。炭を与えた鶏糞は臭いが少ない。鶏舎がにおわない。
炭の材料:未利用資源
◆街路樹・公園剪定材、荒廃した森林・竹林材、
◆農業・食品残渣、果樹の剪定材・残渣、
◆ゴルフ場の剪定材・刈り芝などが資源として使われていない。
農業・食品残渣とは枝豆、トマト、ナス、キュウリ、トウモロコシを取った後の茎や葉、
梨やイチジクなど果実を取った後の剪定枝、もみ殻、
ワイン造りで出るブドウの皮、芋類の地上部、
さらに、大手メーカーから出るコーヒーの豆、お茶の葉、
これらすべてが炭にすることでエネルギーに転化できます。
炭づくり
5m×4m×高さ2mのプールのような天井のない炉でつくります。
この方法は大正時代から存在する製炭法で全国に15か所ある。
夜間の照明や、フォークリフトのエネルギーは必要だが製炭にはエネルギーは不要
着火して4~7日間保ち、その後冷却・乾燥に7日をかけます。
製炭温度は800~1000℃で、約2~5tの炭ができる
炭の使いみち
1)消臭剤、土壌改良
2)農業ハウスの暖房、ゴルフ場や高齢者施設の風呂
3)バイナリー発電 企業内、地域の電力
4)燃料 BBQ、ストーブ、焼き肉、焼き鳥など
5)災害用備蓄燃料
最近日本で導入された木質バイオマス発電所の大部分が燃料を輸入する大規模発電だが、燃料輸送で余分なエネルギーをつかっています。持続可能とは思えません。
昨年、東京に行く新幹線の中で「80℃で発電できる」バイナリー発電の新聞記事を読んだ。
さっそく発電装置を導入して実証実験中です。
ここでできた炭を使って15kw/hrの発電ができる。
製炭炉をゴルフ場、防災公園、キャンプ場に作れば、剪定材などからエネルギーの自給自足も夢ではない。炭で沸かす温水器を持ち込めば、炭だけを輸送するだけで学校、役所、道の駅などの電力は炭で作ることができるだろう。
役所などでは昼間は明かりに使い、夜間に公用車の充電に使えるだろう。
ホテルの風呂は朝と夜にしか使わないのに昼間も温度を保っている。その熱で発電できます。
今後はこの熱で冷房も可能だと考えている。さらに海水から真水を作ることも視野に入ってきています。
SDGsの17の目標のうち7番:と13番の達成をテーマにして企業と活動を進めていこうと考えています。近日、服部緑地公園で実証実験を計画している。
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SES・学習研修委員会主催 講演&見学会のご案内 / 18-10-27
地域の資源を活用した新しいバイオマス発電システム
『高槻バイオマス粉炭研究所』という施設があります。
見学前にラコルタで説明を受けてから、貸切バスで現地に移動します。
一日がかりですが、講演と見学の両方に参加してください。
一日がかりですが、講演と見学の両方に参加してください。
日 時 平成30年10月27日(土)
10:00~12:00 講演「(仮)高槻バイオマス粉炭研究所の活動について」
講師 島田勇巳(しまだ はやみ)さん(有限会社紋珠取締役)
会場 ラコルタ(吹田市立市民公益活動センター)第3会議室
12:00~13:00 昼休憩(昼食は各自でお取りください)
13:00~14:00 南千里出発・貸切バス移動(詳しい集合場所は講演時にお伝えします)
14:00~15:30 高槻バイオマス粉炭研究所製炭炉(高槻市大字田能小字上条奥ノ谷1-3)見学
15:30~16:30 現地出発・貸切バス移動
16:30頃 解散(南千里駅周辺)(交通事情等により時間・場所変更の可能性があります)
定員・参加費 (注:現地見学のみの参加は受け付けておりません)
1)講演・現地見学の両方ご参加の方
約20名(先着順)
会員:3,000円 非会員:4,000円(資料代、現地往復バス代を含みます)
2)講演のみご参加の方 若干名(先着順)
会員:500円 非会員:1,000円(資料代を含みます)
申込方法
氏名を明記の上、Eメール k-kaigi▲hotmail.co.jp ▲を@に変えて送信してください
または 電話090-8375-0647(中村)まで
または 電話090-8375-0647(中村)まで