2017-10

博物館でシンポジウム / 16-03-19

吹田市立博物館で19日午後1時から
吹田市立博物館 平成27年度 シンポジウムと全日本博物館学会 2015年度 第8回研究会の合同シンポジウムがありました。
中牧館長が挨拶しました。
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神戸学院大学人文学部人間心理学科の清水寛之教授、
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カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のデイヴィッド・アンダーソン教授のお話は興味深かったです。
昨夜の夕食に何を食べたのかすら忘れているのに、現在(特に関西では)60才以上の人の多くの人が1970年の大阪万博のことを鮮明に記憶しています。
アメリカ館の月の石なんて、見てた時間はほんの10分もなかったはずなのに実に鮮明に覚えています。長~い人生の中の10分間のことをどうしてこんなに鮮明に覚えているのか。
心理学の研究を討論してくださいました。
160319hbk05wakatsuk.jpg全日本博物館学会 常任委員・乃村工藝社 若月 憲夫氏

そして現在の博物館がどのようにしたらあの強烈なインパクトを観客に与えて博物館から出て行ってもらえるのか・・・
永遠の課題をディスカッションしました。
商業施設(ExpoCity)の中に動物園、というのもひとつの策なのかもしれません。
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博物館観梅会講話 / 16-03-06

博物館3階庭園で観梅会開催に先立ち、
13時から講座室で中牧館長と武田先生の講話がありました。

160306-kanbai-1nakamaki.jpg◆講話「梅と日本文化」 中牧弘允館長

まず「春」の定義から。
「春とは何ですか?」と問われたらどのように答えるのが正しいのでしょう?
春を決めるのに太陰太陽暦、二十四節季、天文学、気候学に基づく四つの方法があります。
●太陰太陽暦いわゆる旧暦では“月切り”といって春は1月、2月、3月を言い、各々を初春、中春、晩春とも呼びます。同様に初夏、中夏、晩夏・・・
●二十四節季は太陽の動きを(立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満などと)24等分して決めたもので立春から立夏前日までを春と定義されています。
●西洋から導入された天文学では春分から夏至前日までを春といいます。
●太陽暦に基づく気候学からは春は新暦の3~5月のことです。

一方春の花について
菅原道真が大宰府で
東風吹かばにおひ をこせよ梅の花、あるじなしとて春を忘るな
と詠ったように日本文化で春の花はず~っと梅だった。
余談だが京都御所の紫宸殿では「右近の橘、左近の桜」だが北野天満宮では「右近の梅」になっている。

しかしいつの頃からか春の花が梅から桜に代わってきた
西行や本居宣長の歌などがきっかけとなったのだろう。
西行の「ねがはくは 花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月のころ」
季節は2月の15夜。これは(今年に当てはめると新暦3月23日で桜が咲き始めるころになるように)新暦では3月下旬から4月上旬に当たる。吉野の山桜も咲くころに相当する。
したがって、ここで詠まれた「花」は桜を意味する。

これがひとつのきっかけとなって日本人は梅から桜に乗り換えてきた。
春の定義が4つあり、花も梅と桜があり
日本文化には4通りの春と2種類の花を楽しむのことが見られるのです。

インドやネパールのヒンドゥー教の春祭りホーリー祭(Holi)も語りたい勢いでしたが時間切れでした。なにしろ制限時間が10分だったので、ここで講話はおわりました。
160306-kanbai-2takeda.jpg◆講話「身近に生きている外来植物」 紫金山みどりの会会長 武田義明さん

武田義明さんは「紫金山みどりの会で紫金山公園の整備や林の管理をしている。週一回放送大学の兵庫学習センターに行ってる。」と自己紹介した後、「身近に生きている外来植物」と題して紫金山公園を中心に吹田市内で見られる外来植物の紹介をしました。

観梅会だが、梅は元来日本にはなかったもので野生には存在しなかった。

外来生物には「人間によって運び込まれ野外に定着したもの」という定義がある。
梅は野外に定着していないので外来植物には当たらないともいえます。
さらに外来生物は「自然に分布を拡大したものは含まない」ということで人間が関与して外国から入ってきたものを言うのです。
その入り方に関して
意図的導入:観賞用に輸入した植物、フィッシングのために持ち込んだ魚、養殖のために輸入したものなど人間活動に伴って入ってきたもの
逸失導入:アライグマ、タイワンザルなど輸入したペットが逃げ出したもの
非意図的導入:船底や輸入材木に付着して入ってきたもの
などがあります。

2005年に外来生物法が施行されました。その中で特定外来生物に指定された動植物は
栽培・飼育・保管・運搬・輸入は原則禁止。
譲渡や野外に放つ・植えることは禁止されていて違反すると懲役3年もしくは100万円以下の罰金が科せられます。しかし周知不足で多くの国民はこの法律を知らないのが現状です。

●特定外来植物は17種類指定さてています。そのなかで吹田で見られるものを紹介します。
◆オオキンケイギクは北米原産で花がきれいので知らないで緑化のためや花壇に植えられ広がった。在来種が駆逐されています。
◆ナルトサワギクは緑化のために導入したものが広がってしまった。毒があるので鹿が食べないために、残ってしまった。淡路島で大量発生していて吹田にも侵入してきました。
◆オオカワヂシャは水辺に生える植物。吹田でも多く見られる。繁殖すると同時に日本のカワジシャと高配して遺伝子のかく乱が起きている。在来のカワジシャがすいたではほとんど見られなくなった。
在来のカワジシャとの雑種ホナガカワヂシャが増えている。
◆アゾラ・クリスタータはシダの仲間。元々アイガモ農法でカモのエサとして導入したものが増えてきた。吹田にはニシノオオアカウキクサという同じような外来種が繁茂していたが最近なぜか消えてきた。

その他、特定外来生物には指定されていない外来植物として
◇クレソンやシロツメクサは日本各地に広がっている
◇アメリカオニアザミは最近とくに目立ってきましたトゲだらけで痛いアザミです。
◇トウネズミモチ:中国原産でその実を鳥が食べて種を運ぶので生息地が増えていく。常緑樹なので林が暗くなってしまう。
◇タチバナモドキ(ピラカンサ)も鳥が種を運んで生息域が広がります。
◇トケイソウはつる性で林を覆ってしまうのだが全国的に広がっているとはいえない。しかし吹田市周辺で広がっている感じがする。原因は分からない。中南米原産だが吹田市内で越冬している。実は食べられるがおいしくはない。
◇タンポポ。在来種とヨーロッパ原産の外来種(アカミタンポポ、セイヨウタンポポ)がある。問題はカンサイタンポポとカンサイタンポポの雑種がふえていること。
◇ヒメジョオンも外来種。ハルジオンは花が少し早く茎が中空で葉っぱが茎を抱く。
◇メリケントキンソウ:トゲがあるので座ると痛い。子どもがはだしで歩くときは注意。



大阪で見られる最後の金環日食 / 12-05-21

現在存命中の人間にとって大阪で見られる最後の金環日食がありました。
吹田市立博物館では親子連れの約100人がその経過をたのしみました。

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太陽が欠けてきた午前7時 観察の注意事項を説明して観察会が始まりました。
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博物館の小山館長も奈良市のご自宅から駆けつけました。
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博物館の広場には白いついたてを立てて木漏れ日、ピンホール像の観察をしました。
7:39木漏れ日で金環食が終わった後の太陽の様子がわかります。
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日食が始まったころの太陽の形が「こやま」のピンホールでわかります。
10分ごとの太陽の様子と気温とを壁紙に記録しました。
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スタッフ全員が大成功をよろこびあいました。







今年のオオムラサキ / 11-05-14

2009年から紫金山公園で飼育中のオオムラサキ。
3年目の春を迎えた今年、
流行(はやり)の想定外のことが起きました。

オオムラサキ幼虫の食料となるエノキの葉が一部発芽しているものの
ほとんど枯れてしまったのです。
そのためオオムラサキ幼虫は飢え死に状態となっています。
(エノキは枯れていませんので、二番芽の発芽を待ちたいと思っています。)
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樹木は夏の間に栄養を貯めるのですが、昨夏、幼虫の盛んな食欲で、葉を喰われたエノキは、栄養を貯め込むことができず、今年の発芽遅れを招いたと思われます。今使っているエノキを休養させ、他のエノキにネットを移すべきでした。これらの幼虫の出身地の「丹波の森公苑」では、幼虫を育てるエノキを毎年変えているそうです。

しかし、吹田は丹波に比べ当初の個体数が少なかったので、今年はそのまま利用し、来年変える予定にしていました。ところが、幼虫数が激増、これは想定外でした。
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せっかく多くの幼虫が育っているのに、餌不足となっているので、急ぎ現ネットの隣のエノキに袋状ネットをかぶせて仮設住宅を設置し、幼虫を捕獲し移住させました。
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サナギになれば本来のネットに戻す予定です。

博物館特別展 / 10-07-29

7月29日(木)朝日新聞朝刊に博物館の記事がでてました。
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市立博物館夏季特別展「自然と環境」7月17日開幕します

7月17日(土)といえば
全国的には祇園祭山鉾巡行の日ですが、
吹田では市立博物館夏季特別展「自然と環境」の開幕の日なのです。

7月17日から8月29日までの40日あまり、
吹田市博物館では吹田市制70周年記念事業として
「吹田の自然と環境~ヒメボタルのいるまち~」が開催されます。

初日7月17日の午後1時からオープニングイベントとして
記念シンポジュウム
「万博公園の自然の変化(作られた森の行方)」があります。
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こんにちの万博の森をつくるにあたって
40年前万国博覧会跡地に万博公園自然文化園を設計された、
元鳥取環境大学教授吉村元男先生の基調講演から始まります。

つづいて阪口善雄吹田市長・小山修三博物館長を交えた鼎談、
さらに現在万博公園の森づくりにかかわっている先生方、
池口直樹氏、須川恒氏、岡秀郎氏によるパネルディスカッションがあるなど、
万博公園がつくられた時点から現在までの経緯がわかる盛り沢山な内容となっています。

吹田操車場跡地~東部拠点~の
まちづくりをひかえた吹田市民には見逃せない催しです。


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チラシ用PDF(580Kb)





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